【最速レビュー】Pulsar Audioがプラグインを新発売!Pulsar Primavera、6つのリバーブを搭載
最終更新日:2024/10/30
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2024年3月20日、Pulsar Audioが待望の新作プラグインを発売しました。その名もPulsar Primavera。6種類のタイプのヴィンテージリバーブとプリアンプ&フィルターを搭載した本プラグインを今回はレビューしていきたいと思います。
目次
HifiからLofiまで、質感の異なる6種類のヴィンテージリバーブ・Pulsar Primavera
個性のある6種類のヴィンテージリバーブ
Pulsar Primaveraは、6種類のHifiからLofiまで、質感の異なるヴィンテージリバーブを搭載。忠実にハード機材を再現して作られたPulsar Audioの技術力が光るプラグイン。
50年代〜70年代までのヴィンテージ感だけでなくHifiなモデルもあり、それぞれの個性が非常に印象的です。
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スプリング部分の細かなカスタマイズが可能
スプリングリバーブの肝ともいうべき、バネ部分(スプリング)は実際にマウスでクリックすることで「ピチュン!」というボイング音(スプリングノイズ)を故意に発生させることができます。
またスプリングの張力をシミュレートするTENSIONを調整することで、タイトでピッチの高いサウンドからリラックスした柔らかいトーンまで幅広い音作りができます。
さらにEXCITATIONを調整する事で、スプリングの爆発音をより強く発生させる事ができます。
そのまま音作りにも使える2種類のプリアンプ
真空管とゲルマニウムトランジスタ、2種類のプリアンプモードを搭載したPulsar Primavera。リバーブのWET音を優しく歪ませる他に、直接トラックにインサートしてガッツリと歪ませても気持ちの良いサウンド。
ゲルマニウムはダブミュージックで使用される有名なリバーブのトランジスタプリアンプ、チューブは暖かい五極管タイプのチューブ アンプを再現しています。
ミックスを一段上に押し上げるサイドチェーン・ダッキング機能
Pulsar Primaveraのダッキングコントロールは、プラグインまたはサイドチェーンの入力ボリュームに応じてリバーブのWET音のレベルを下げる機能です。
オーディオが開始されたときにリバーブのWET音を抑えることで原音を明瞭にしながらも適量のリバーブをかける事ができます。特にミックスの際のボーカルなどにDRY音とWET音が重なってもっさりするのを防止する事ができます。
Pulsar Primaveraに搭載の6つのリバーブをそれぞれ解説
Pulsar Primaveraに搭載されている6つのリバーブをそれぞれ解説します。
Lofiよりの3つのリバーブ
TWANG
スプリングリバーブを普及させたギターアンプにインスパイアされたリバーブ。フェンダーやその他のクラシックな楽器アンプで広く使用されているこのリバーブは、ヴィンテージ機器の豊かな個性と色彩を備えたローファイサウンド。
HR12
60年代後半に日本で作られた、非常にローファイなタイプのリバーブ。 ヴィンテージな色合いと「ボコボコ」という独特のバネ音を求める方に最適です。 シンプル、ダーティー、そして効果的なこのタンクにはローエンドがほとんどなく、スプリングの最初のアタックがはっきりと聞こえ、特別なローファイの味を与えています。
SR202
伝説的なハイファイ消費者向けリバーブに基づいて構築されたこのタンクは、リバーブテールに際立ったビートを備えたダークなサウンドです。6つの中で密度の低いリバーブで、活気のあるフラッターカラーを備えており、トラックにリアル感を加えるのに最適。
Hifiよりの3つのリバーブ
RE201
Roland のクラシックな Echo RE201 をベースリバーブで、最も幅広く使いやすいリバーブです。 緻密で拡散した残響テールにより、あらゆるジャンルのあらゆるソースに適応できます。リードボーカルにキャラクターをつけるのにも最適です。
TUBBY
オールドスクールなダブのカラー、非常に丸くて水っぽいサウンド。 このリバーブを加えたソースをバスに送信することで、トラックに微妙なバリエーションを加えるのに最適です。 金管楽器、ギターに最適なノスタルジックなエフェクトです。
GBS(Great British Spring)
非常に緻密でオープンなサウンド。6つの中で最もクリーンなリバーブで、ミックスの上で輝かせる必要があるボーカルにおすすめ
Pulsar Primaveraのレビュー
今回は、エレキギター、ボーカル、ドラム、そしてエレピの4つの楽器にPulsar Primaveraを使ってみました。
エレキギターに使ってみた
動画の順番と前後してしまいますが、スプリングリバーブといえばなんといってもエレキギター。実際に使ってみた感想としては、いつまででもギターを弾いていたくなるようなとにかく気持ちの良いリバーブです。
ギターにふくよかな厚みを持たせたり、WET全開で神秘的なサウンドを作ることもできます。さらにDRIVEを上げていった時の歪みは、Led Zeppelin初期のような切れ味鋭いくブライトでアグレッシブなサウンド。今回はテレキャスを使ったので、ハムでも試してみたいですね。
エレピに使ってみた
LoopcloudからダウンロードしたRhodes音源にPulsar Primaveraを使ってみました。ループのエレピにやわらかな空気感を加えるには、HifiよりのRE201、最もLofiを使ってTWANGでトーンを暗く落としたり、Driveでちょっと汚してリアルローファイにするのにも◎
ベル系のシンセとの相性も良さそうです。
ボーカルに使ってみた
ボーカルに広がりを持たせたり、ボーカルダブラーやコーラスのように音に厚みを持たせることも可能なPulsar Primavera。今回はvocal用プリセットの一部を使ってみたのですが、DRIVEとローパスフィルターを掛け合わせたプリセットがなんとも気持ちよかったです。
ドラムに使ってみた
平面的なドラムにも空間感を与える事ができるPulsar Primavera。スプリングリバーブのピチュン!はダブ感があってとても良いですが、気になる場合はEXCITATIONを下げておきましょう。スネア単体に使ってスネアに厚みを出しても良いですね。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はPulsar Audioの待望の新作プラグインということで、Pulsar Primaveraをレビューをしました。
6つのアイコニックなリバーブが1つのプラグインとして使えるとは、とても良い時代に生まれてきたと感じます。
Pulsar Audioは他にもとてもクオリティの高いエミュレーションプラグインを販売しているので、ぜひこの機会にあわせてチェックしてみてください。
それではまた次回!