新時代の空間系FXプラグインSpaced Outをレビュー | Baby Audio

新時代の空間系FXプラグインSpaced Outをレビュー | Baby Audio

最終更新日:2024/01/24

空間系FXプラグインSpaced Outとは?主な機能を紹介

Spaced OutはBaby Audioによって開発されたプラグインで、トラックやボーカルに空間加えるためのウェットエフェクトジェネレーターです。

クリスタルのようなリバーブエンジン、モジュレーションオプション、16ステップのディレイシーケンサーを特徴としています。50以上の個別エフェクト、新しいテクスチャを自動生成する「Generate」機能などが含まれています。

Spaced Outの詳細はこちら

クリアなエコーとリバーブに質感を組み合わせていく

Spaced Outのエコー

エコーに対してテープやビットクラッシャーのような質感を加えたり、フィルターやステレオイメージャーのような効果を付け足すことができる。リバース機能とMotion Dimentionを組みわせることでSpaced Outでしか作れないおもしろい音作りが可能。

Spaced Outのリバーブ

吸音材で囲まれた部屋のように音を吸収する空間のVaccumから、宇宙の果てまで伸びるようなOuter Spaceまで4種類のリバーブ。それぞれリバーブのサスティンの減衰の長さやクセをXY座標で直感的に指定することができ、フェイザーのような面白い効果を付け足すことも可能。

16ステップのシーケンサー

Spaced Outの16ステップシーケンサーは、ディレイエフェクトのタイミングとリズムをコントロールするためのとても面白い機能です。シーケンサー内のステップを使うことで、通常のディレイでは生成できない複雑でリズミカルなディレイパターンを作成可能。独自のエフェクトやリズム感を生み出すのに役立ちます。

新しいテクスチャを自動生成する「Generate」機能

Spaced OutのGenerate機能は、新しいテクスチャやサウンドエフェクトの設定を自動的に生成する機能です。エフェクトの組み合わせや設定をランダムに生成し、独自のサウンドやテクスチャを瞬時に作り出すことができます。創造的なインスピレーションを得るためのツールとして役立ちます。ランダムに生成したパラメータもシーケンサーやXYパッドで直感的に操作しやすくて◎

豊富なプリセット

BTSを手がけるTushar ApteやBeyoncéを手掛けるRichie Berettaを含む125個のプリセットが搭載されているSpaced Out

Spaced Outは3つのパートから構成される

左側のエコーシーケンサーセクション

PluginBoutiqueより引用

Spaced Outの左側のエコーシーケンサーセクションでは、さらにシーケンサー部分の上部と下部の2つのセクションに分かれており、上部で作ったエフェクトに対して下のフィルターが後からかけられるようになっています。

上部にはDAWのテンポに同期する16ステップのディレイシーケンサー。モードはストレート、2倍速、ドット、トリプレットから選択可能。

下部のIntensity機能を使うことでシーケンサーのサステインとフィードバックが調整できます。Dimensionボタンは三段階のスイッチとなっておりオフ、ウルトラワイド、モーションモード(左右に交互にパンが振られる)が切り替えられます。

  • Textureでは音に質感を加えることができます。
  • Cleanモード:クリーンな状態
  • Wonky Tapeモード:テープの少し歪んだサチュレーション
  • Lofiモード:ビットクラッシャーのようなサウンド
  • Hazyモード:Phaserやコーラスのようなモジュレーション

Reverse機能でディレイの再生を逆方向にすることができ、フィルターセクションにはアナログモデルのローパスフィルターとハイパスフィルターが含まれています。

右側のリバーブセクション

PluginBoutiqueより引用

Spaced Outの右側はリバーブセクション。リバーブは4種類でVacuum、Small Space、Medium Space、Outer Space。さらにそれぞれに対してAlien、Cosmic、Lush、Trippyの4つのパラメータとリバーブのLengthをX-Yベースのジョイスティックコントロールで直感的に変えることができます。

Pre-Delayは0~250ミリ秒の範囲で調整できます。Stardust機能はリバーブのサスティンに幻想的なきらめきを追加します。Mellowは低音と高音を減衰させるデュアルフィルターで、Clean-Upはリバーブアルゴリズムに変更されたドライシグナルを送り込むことで、よりクリーンで密度の低いレスポンスを実現します。Width機能も搭載。

中央のMixerセクション

PluginBoutiqueより引用

Spaced Outの中央部分であるMixerセクションは、X-Yジョイスティックを使用してエコー/スペースとウェット/ドライ間をシームレスに変化させます。サイコロのようなGenerateは音楽的に調整されたランダム化機能で、新しいエフェクト設定を即座に生成します。

Lift-Offはコンプレッション、ミッドサイド処理、EQの組み合わせを通じてウェットシグナルを一体化します。Duckerはドライシグナルが再生されている間ウェットシグナルをダッキング(減衰)させます。Ducker Syncは、DAWのBPMに同期してクラブのように音を波打たせる「フォーオンザフロア」効果を生み出します。

Spaced Outを実際に使ってみた!

今回はシンセをメインにした制作中の曲にSpaced Outを使ってみました。

即座にノリを生み出せエレクトロ系との相性抜群

Ducker Syncなどのスイッチがついているようにエレクトロ系のジャンルとの親和性は非常に高いです。特に単調な波形のシンセのコード弾きに対してSpaced Outを使うだけで良い意味で複雑な上にノリのあるリズムトラックに早変わり。

逆にエレキギターやピアノなどの楽器にシーケンサーエコー&リバース機能を使ってもとても面白い効果が得られました。

ただの飛び道具ではなく、高品質のエコー&リバーブ

エコーに対してサチュレーションやコーラスをかけたり、フィルターを使って不要な音域をカットできるなど、普段使いのエコーとしても◎なSpaced Out

リバーブも通常のリバーブと異なり直感的に操作できるので、作りたい音の感じをすぐに作れる印象でした。ギターのアルペジオを天使的なサスティンで伸ばしてもよし、ボーカルやドラムを小さい部屋で撮ったような仕上がりにするのに使ってもよし。4種類のリバーブとサスティンの効果の組み合わせ方次第でかなり幅広い部分に使えておすすめです。

Spaced Outのダウンロードはこちら

Spaced Outのさらに詳しい情報やデモ版のダウンロードはこちらから。

従来の枠にとらわれない空間系FXとして、日々の制作に役立つこと間違いなしです◎

Spaced Outの詳細はこちら

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はBaby AudioのSpaced Outの機能紹介とレビューしました。

従来の枠にとらわれないBaby Audioの空間系FXプラグインSpaced Out。

気になる方はぜひチェックしてみてください。

それではまた次回!

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