Dawesome Novumレビュー | 本当に新しいサウンドが作れるソフトシンセ
最終更新日:2024/10/30
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目次
新感覚シンセ・Dawesome Novum
Dawesome Novumは、とにかく新感覚のシンセサイザープラグイン。
2024年に発売されたDawesome MYTHがオーディオファイルからIRIS(虹彩)を作り出し、そのパターンによって音色が異なるのに対し、Dawesome Novumは音を6つのレイヤーに分解してシンセ波形として使用します。
光を分解するプリズムから着想を得て販売までに3年かかったというDawesome Novumを今回はレビューしていきます。
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オーディオを6つのレイヤーに分解する
300種類以上搭載のプリセット
まずはDawesome Novumのサウンドをチェックしてみましょう。今回は300以上搭載されているプリセットから20個程度を4分ほどにまとめています。
Dawesomeシリーズは、グラニュラー的なパッド系のイメージが強いですが、Novumでも甘美でカオスなサウンドは健在。シーケンサー的なリズミカルなサウンドや、分厚いシンセ系のプリセットも豊富です。
オーディオを6つのレイヤーに分解する、というのがメインコンセプト
Dawesome Novumのコンセプトは音をレイヤーに分けるということですが、試しにLoopcloudから落としたボーカル音源をNovumにドロップしてみました。
このドロップした音源は自動的にNovum内で6つのレイヤーに分割され、部分的に音をOFFしたり、
別の楽器のサウンドレイヤーを追加して、オリジナルの波形を作ることもできます。
下の例では、ボーカルから自動生成された波形に、2種類のピアノレイヤーを追加しました。
この機能によって、ピアノとギター2つの性質を持ったサウンド、何人ものボーカルの特性を1つに集約したサウンドなど、まだ世界のどこにもない新しいサウンドを作ることができます。
各レイヤーを再構築するTimbre Flower
Novumで生成された6つのレイヤーはTimbreタブ内でさらなる音作りが可能。グラニューラー部分はもちろんですが、注目したいのは円形の集合体が美しいTimbre Flower。
レイヤー生成時点では中央が選択されていますが、より右側のドットをクリックするとノイジーに、上に行くほどソフトで下へ向かうとよりシンセ的、という具合にレイヤー自体のサウンドをかなり根本的に変えることが出来ます。
使う前は、「難しそうだなあ」と思っていましたが、実際に使い出すと直感的なUIを使って感覚的にどんどん面白い音を作っていくことが出来ます。
既存のシンセのパラメータにとらわれず、オーガニックサウンドの予期しない特性を生かした新しい音作りができるシンセ、それがDawesome Novum。
気になる方はこの機会に、ぜひ一度使ってみてください。
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