【レビュー】コスパ最強ビットクラッシャー/フィルタープラグインSampleX V3・BeatSkillz
最終更新日:2024/11/10
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今回はコスパ最強のビットクラッシャー/フィルター系プラグインSampleX V3(本当はサンプラーのエミュレータープラグイン)をご紹介していきます!
早速みていきましょう!
目次
SampleX V3とは
SampleX V3は、ビンテージサンプラーをエミュレートしたプラグインです。
SampleX V3の詳細はこちらサンプラーという名前なので、
「サンプリングしてシーケンサーに割り当てるシンセかな?」
と誤解しそうですが、
実際には
「ビンテージのサンプラーに録音したらこういう音になるよ」
というエフェクト系のプラグイン。
動画を見てもらうとわかりますが、ローファイな感じがなんともたまらないです。
このプラグインはビットクラッシャーやフィルターとして使えるだけでなく、トラックにサチュレーションを加えるので、温かみを出すことができます。
サチュレーションについてはこちらで解説↓
さらに詳しくみていきましょう。
SampleX V3の特徴
SamplerX V3 (version 3)は、非常に多機能なプラグインです。
主な機能として、
- ・6つのサンプラーをエミュレート
- ・味わい深いのに簡単に使えるハイパス&ローパスフィルター
- ・4〜24 bit のビットレート(ビットクラッシャー)
- ・〜2khzのサンプリングレート(ビットクラッシャー)
- ・ステレオ/モノをスムーズに切り替え
- ・input/outputとは別でDriveのスライダー
があげられます。
開発元のBeatskillzは、実際のサンプラーの回路をA/Dコンバーターからデジタルフィルターに至るまで研究し、各ステップごとにしっかりと再現したそうで、
実際に使ってみてわかるのは、どの機能も非常に高機能であること。
中でも使ってみて感動したのが、6つのマシンエミュレーション・フィルター、そしてまさかのWidthです。
SampleX V3を使ってみた
さて、ここからは自分が感動した3つのポイントである
- ・ハイパス/ローパスフィルター
- ・6つのサンプラーマシンエミュレーション
- ・ステレオモノ感
を完全主観でご紹介します。
ハイパス/ローパスフィルター
開始2秒からCutOffゼロでスイッチONしたローパスフィルターと、0:24あたりでONしたハイパスフィルター。
自分は普段Omnisphereでフィルターをかけることが多いので、ノブがCutOffとResonanceの2つしかないのは心もとない気がしていましたが、使ってみるとそれ以外にノブなんて必要なかったんだと思えるくらいシンプルで気持ち良いかかり方。
「ハイパス・ローパスフィルターって結局、EQで絞るのと何が違うの?」
へのベストアンサーに相応しい、この気持ちの良いCutOffの削られ&Resのやりすぎない感じ。
6つのサンプラーエミュレーションのうちFがこもった音なので、ハイパスと組み合わせたのが25秒付近。
初めての方にも、うってつけなハイパスローパスフィルターを持つSampleX V3。
6つのサンプラーマシンエミュレーション
1分半の中で常に切り替え続けて、試し続けたA〜Fの6つのサンプラーマシンエミュレーション。
それぞれにしっかり特徴があり、濃口な味付けで、Lofi好きにはどれもたまらない音色。
ビットクラッシャー(ビットレート・サンプリングレート)として使う際にもA〜Fの設定によって、それぞれ別のビットクラッシャーを使っているような気分になります。
カセットやテープ系とも違うサチュレーションが得られる、素晴らしいサンプラーエミュレエーター。
ステレオモノ感・まさかのWidth
まさかのとつけたくなるくらい驚いたのがWidth、つまりステレオ感。
というよりも、むしろおどいたのはWidth0、つまりモノにしたときのサンプラーエミュレーションとの相性です。
0:55で実際にWidthを0にしてみているのですが、サチュレーションとの相乗効果でヴィンテージ機材感MAX…!
最後の1:12あたりから、ビットレートを最低まで下げた時のクラッシャー感が素晴らしい。
SampleX V3はこんな人におすすめ
- ・SampleX V3はLofiトラックメーカーとのすごく相性が良さそうです。
- ・加えてシンプルな機能が1つのプラグインに収まっているので、DJにもおすすめできるビットクラッシャー/フィルタープラグインだと思います。
- ・マウスひとつで十分に操作できるので、リアルタイムで色々触りながらプレイする方にも◎
SampleX V3を類似プラグインと比較
今回はビットクラッシャーの面にスポットを当てて類似のプラグインをご紹介します。
おすすめのビットクラッシャーをまとめた記事もあるので、ぜひこちらもご参考に。
それでは早速みていきましょう!
Decimort 2 | D16 Group
プラグインブティック内で、一番評価が高い人気のビットクラッシャープラグイン。
見た目も音も上品なビットクラッシャー。
Decimort 2の詳細はこちらBite Harder | denise
荒々しいビットクラッシャーを使いたいならBite Harderがおすすめ。
GlitchやRepeaterもついているので、SampleX V3とはまた違うタイプのフィルタープラグインとしても使えます。
Bite Harderの詳細はこちらDegrader | Klevgrand
程よいクセとサチュレーションを与えたいならDegrader。
シンプルなUIはわかりやすくて◎
Degraderの詳細はこちら番外編・サンプラーのプラグイン Vinylistik
SampleX V3と同じ開発元が制作したサンプリングドラムのプラグイン Vinylistik。
Vinylistikで使用されているドラムの音源処理にSampleXも使われているらしく、90年代オールドスクールを彷彿させるヴィンテージサウンドです。
Vinylistikの詳細はこちらSampleX V3の購入/デモ版ダウンロードはこちら
いかがだったでしょうか。
とにかく高機能&多機能なフィルター/ビットクラッシャープラグインSampleX V3。
SampleX V3はデモ版が用意されているので、気になる方はぜひ一度試してみてください。
ではまた次回!
SampleX V3の詳細はこちら