【ボーカルが薄い】UAD Fairchild Tube Limiterで厚く、温かみのあるボーカルに!レビューと使い方
最終更新日:2024/05/20
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目次
ボーカルが薄い?もっと厚みを出したい!
Fairchild Tube Limiterで声に厚みを出す
DTMでミックスしたボーカルが、一般的な市場の音源と比べて薄い時ありますよね。そんな時に筆者が使っているプラグインがUAD Fairchild Tube Limiterです。
Fairchild Tube Limiterは、独特の温かい音色とサチュレーションが特徴のFairchild 660/670コンプを再現したプラグインセット。
ボーカルやギターなどの楽器に温かみを加えたり、「バラバラだなあ」と感じるトラック同士をうまくまとめるバスコンプとしても人気です。
ビートルズやピンク・フロイド、Led Zeppelinなど様々な著名アーティストのレコーディングに使われている人気のコンプレッサーで、実機には20本以上の真空管を使った化け物コンプです。
Fairchild Tube Limiterのダウンロードはこちら
Fairchild Tube Limiter Collectionの詳細はこちら
Fairchild Tube Limiter Collectionを使ってボーカルを厚くする
2つのコンプがセットになった、UAD Fairchild Tube Limiter Collection
UAD Fairchild Tube Limiter Collectionは、モノラルの660(ただしステレオにも対応)とステレオの670の2つのプラグインセット。
右と左でコンプの設定を変える時以外は、基本的に660でOKです。
ボーカル専用も過言ではないTIME CONSTANT設定
Fairchild Tube Limiterは、通常のコンプとは違ってアタックタイム・リリースタイムは、TIME CONSTANTという1つのつまみで操作します。
TIME CONSTANTは下記の通り。
TIME CONSTANT | アタックタイム | リリースタイム |
1 | 200マイクロ秒 | 300ミリ秒 |
2 | 200マイクロ秒 | 800ミリ秒 |
3 | 400マイクロ秒 | 2秒 |
4 | 800マイクロ秒 | 5秒 |
5 | 200マイクロ秒 | トランジェント用:2秒 複数ピーク用:10秒 |
6 | 400マイクロ秒 | トランジェント用:300ミリ秒 複数ピーク用:10秒 一貫して高いレベル用:25秒 |
ボーカルにおすすめなのは、5と6です。
5はトランジェント(瞬間的なピーク)が目立つ時にリリースタイムを短くし、継続的なピークではリリースタイムを長くして、自然な減衰とスムーズなサウンドを保持します。
6ではさらに細かい制御が可能。トランジェントに対して非常に短いリリースタイムを使いつつ、一貫して高いレベルには非常に長いリリースタイムを使用します。これにより、ボーカルのさまざまな部分に適切に反応し、音圧を維持しつつ自然なサウンドを実現することができます。
ボーカル単体に使う時は、-3dBくらいを目指すのがおすすめ
Fairchild Tube Limiterは、Input量を調整することで圧縮度合いを操作します。
TIME CONSTANTを5か6にした状態で、Inputを上げていき、ボーカルの声が大きい部分でメーターが-3dBあたりがおすすめです。
もちろんこの-3dBというのはあくまで目安なので、もしFairchild Tube Limiterの前にFET系などを挟んでトランジェントを潰している場合は-1~ -2dBなどもう少し低くても良いですし、聴こえ方が変でなければ-3dBより大きく圧縮しても問題ありません。
設定が終わったら、ON/OFFを切り替えてボーカルに変化があるか聴き比べてみましょう。もしONにしたときに音量が大きく感じる場合には、OUTPUTを下げましょう。
バスコンプとしてFairchild Tube Limiterを使う
トラックがバラバラだと感じたら使いたい、バスコンプ
以前こちらでも紹介したPulsar Muと同様に、可変ミュー技術(Vari-Mu)が使われているFairchild Tube Limiter。
音楽的で滑らかな圧縮をすることができるので、トラック同士をまとめるバスコンプとして使うことができます。
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