テープディレイWavesFactory Echo Catをレビュー | アナログ感あるテープディレイだけど、上品な仕上がり
最終更新日:2024/10/30
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1950年代の名機テープディレイを完璧に再現したWavesfactory Echo Catは、アナログ感がなんともたまらないプラグイン。アナログ的なテープサウンドやLofiが好きならかなりおすすめのディレイプラグインです。テープの揺らぎを自在に調整できたり、ミックスがレベルアップする細かな機能も搭載したEcho Cat。早速みていきましょう!
目次
アナログ感あるテープディレイだけど、上品な仕上がり・Echo Cat
1950年代の名機テープディレイを完璧に再現
Echo Catは、名機Copicat Delayを完璧に再現したテープディレイプラグイン。
カセットテーププラグイン・Cassetteでお馴染みのWavesfactoryによる開発だけあって、テープディレイのテープ感がなんともたまりません。
本物のテープシミュレーション+三つの再生ヘッドに加えて、ダッキング、M/S処理、テンポ同期ディレイタイム、モジュレーションやWow/Flutterのテープの揺らぎシミュレーション。
実機にない機能をふんだんに搭載したEcho Catは、現代のDTMシーンに高品質なアナログテイストを手軽に加えられるおすすめのプラグインです。
WavesFactory Echo Catのダウンロードはこちら
実機にはない機能も満載の4つのタブ
さて、前述のように、しっかりとアナログ感のあるテープディレイ・Echo Cat。独立して異なるディレイタイムを設定できるヘッドを3つ搭載している本プラグインは、Head / Tape / Motor / Masterの4つの画面から構成されています。
3つの独立したディレイタイムとフィルター
Headタブでは、Echo Catの独立した3つのヘッドを設定できます。各ヘッドのON・OFFはプラグイン下部のボタンで切り替え可能。
例えば1つ目のヘッドで1/8ディレイ、2つ目で1/16TripleでHPを適応しつつPANを左に、3つ目で音量小さめのテンポシンクしていない500msのディレイを、といいう具合に設定可能。
テープの揺らぎと年代を設定できる
Echo CatのTapeタブではHISSノイズの他に、テープの揺らぎをシミュレートできるWowとFlutterを設定可能。これがすごく良い味を出していてMonitorタブのmodulationと組み合わせるとアナログ感MAX!
さらにAgeではハイカットローブースト、Signal Lossでは一般的にWearと呼ばれるテープの使い古されたシミュレーション、Loop Gapはテープの接着部分の長さを指定できる、まさにプラグインだからこそできる機能が充実。
テープの面白さを思いのままにコントロールできます。
テープのアナログ感を最大限に引き出すMotor
テープを回すモーター部分のHumノイズ、ピッチが変わっていく時間や適応量が調整できるMotorタブ。モジュレーション部分はSINE/TRIANGLEから波形の変化を選べます。
割とアナログディレイのモジュレーションは”なんちゃって”な、どちらかというとコーラスみたいなエフェクトになるプラグインが多いですが、Echo CatのModulationはアナログ感の増強剤。WowやFlutterでは足りない場合に、超強力な揺らぎをしかも自然に追加できます。かなりクセになる仕上がりで、特にギターやエレピなどに使うと病みつきになること間違いなしです。
ディレイを使ったミックスが格段に良くなるMasterタブ
特にボーカルのミックスなどで使われるテクニックの1つが、空間系エフェクトに対するダッキング。原音が鳴っているうちはコンプなどでWET音を抑えておき、原音の減衰と共にリバーブ&ディレイの音量を戻すテクニックです。
Echo CatにはDuckingパラメータが付いているので、こうしたミックスを格段に良くする技法を簡単に取り入れることができます。
またステレオとは別に、右のディレイを5msずらすことで擬似的にステレオ感を増強するFAKE St.スイッチを搭載。ステレオイメージャーを使った時のような広がりをトラックに追加することができます。