【待って!】カセットMTRを買って後悔したことをレビュー

【待って!】カセットMTRを買って後悔したことをレビュー

最終更新日:2024/11/10

Tascam Porta02を購入!

tascam porta 02・カセットMTRを買って後悔したことをレビュー

人気なカセットMTRはいくつかありますが、自分は青いボディが特徴的なTascam Porta02を購入しました。

ぱっと見では2トラックだけのMTRに見えますが、4トラックMTRで、左側8つのノブは録音後の4chのボリュームとパンを操作できます。

購入目的① カセットテープの質感

カセットの質感・カセットMTRを買って後悔したことをレビュー

一番の目的は、パソコン上で音楽を作る際にカセットテープの雰囲気・質感をトラックにつける事。

そのため、カセットにREC→DAWで再RECという工程を各トラックごとに行います。

ハード機材を使うことで、プラグインよりリアルなサチュレーションやノイズ予期せぬテープの揺らぎを期待してカセットMTRの購入を検討し始めました。

購入目的② 無限ループカセットを作りたい

無限ループカセット・カセットMTRを買って後悔したことをレビュー

2つ目の目的として、インスタなどでよく流れてくる、アンビエントな無限ループカセットを試してみたいと思いました。

自分でカセットテープを開きテープを輪のように繋ぐことで永遠とアンビエントを楽しめるという、現代のおしゃれっぽいやつ。

せっかくカセットテープMTRを買うなら是非ともやってみたいやつです。

ようやく購入→後悔した事

何週間もフリマサイトを探し続けようやく購入!しかしワクワクしたのも束の間…。

実際に使ってみると、いくつかの点で自分にはカセットMTRは不要だったなと思いました。

目的にもよると思いますが、これから購入を考えている方は是非参考にしてみてください。

カセット質感の演出に実機は不要

実際にカセットに録音することで、確かにハード機材のノイズや温かみある歪みが加わりました。

中でもカセットMTR特有の入力過多にした時の高音の歪みにはたまらないものがあります。

しかし、正直、プラグインで全然良かった…。

カセット質感の演出にはプラグインが一番

  • プラグインで充分高品質なサチュレーションが得られる上、コントロールしやすい
  • ・1トラックずつカセットにREC→DAWで再RECという工程が、とにかくめんどくさい
  • テープの揺らぎは、故意にテープを伸ばしても発生が難しい

の3点が、カセットの質感をつけるのに実機よりもプラグインが良いと感じた理由です。

カセットMTRを一つ工程に挟むのはめんどくさいだろうと予想していましたが、サクッと作れるDAWの良さが完全に損なわれるのを感じました。

結果的にプラグインを購入

結果的に、WavesfactoryのカセットエミュレートプラグインCassetteを購入しました。

理由として、

  • 4種類のテープと3タイプの再生デッキのエミュレーションが組み合わせて使える
  • テープの揺らぎを故意に発生させられる
  • オーバーダビングなど、実機でやるとめちゃくちゃめんどくさいこともフェーダー操作で可能

Wavesfactory Cassetteはこちら

「効率的じゃないからこそ生まれる良いものがある」

そう思いたくて、半年ほどMTR頑張りましたが、最終地点がDAW上での完成&プラグインで満足できる質感が得られるなら、DAWのメリット享受すべきという結論に至りました。

追記:カセットMTRプラグインを発見&ゲットしたのでレビュー

何種類ものカセットテーププラグインを使ってみていたのですが、このカセットMTRプラグインを使った時に、「探していた音はこれだ!」となったので紹介しておきます。

Portatronは、今回筆者が購入したカセットMTRの王道機材であるTascamのPORTAシリーズを再現したRobotic Beanのプラグイン。

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詳しくはこちらで解説していますが、テープ速度とピッチを変えられたり、逆再生にできたりと、カセットMTRでやりたいことが全部DAW上でできるプラグイン。

個人的には、もちろん実機を触りたいという気持ちもありますが、もし時間を戻せるなら実機を買う前にPortatronを買っておけばよかったと思います。

Portatronの詳細はこちら

さらに同じくカセットMTRのTASCAM PORTA ONEもおすすめ。

Portatronが4トラックのMTRを再現しているので、サンプリング音源を読み込んでから操作するのに対して、TASCAM PORTA ONEは各トラックにエフェクトとして使うことができ、とても便利です。

TASCAM PORTA ONEの詳細はこちら

無限ループカセット完成!→これどこに収納?

一方で無限ループカセットは、完成地点がDTM上ではないので非常に面白い経験でした。

決まった時間内にタイミングよくビートを入れてみたり、時間を延ばすために途中に色々かませたり。

でも完成したテープと、バラバラにした使い道のないテープの残骸の収納問題が発生。

世のインスタグラマーは、ビデオのために毎回これを組み立て→撮影後はどうしているんだろう?という疑問→ループならもうDAWでいいじゃないかと思いました。

DTMを始める前、自分は4トラックのMTRで作っていたのですが、DAWの便利さを知った今、MTRに戻るのは無理だと感じました。

逆に買ってよかったことは?

良かった点として、インターフェースのInputが足りない時にミキサーとして使えたり、友人間でこだわりのあるやつだと思われたり話のネタになったりはします。

実は同じタイミングで、ベーシストの友人もカセットMTRを購入。

ハードのシンセを録音してみたり、DJのようにトラックを操作してみたり、満足して使えているそう。

まとめ

完全に主観ですが、カセットMTRから得た教訓はこちらです。

  • ・DTMerがカセットの質感をゲットしたいなら、圧倒的にプラグインがおすすめ
  • 無限ループカセットは面白いが、収納問題と毎回組み立てるめんどくさい

結論は、カセットループやハード機材として正規の使い方をするなら面白いかもしれません。

DTM上の完成が最終着地地点であれば、カセットMTRはおすすめしないです。

DTMerにおすすめのカセットプラグインWavesfactory Cassette

ちなみにアナログテープはこの2択がおすすめ

そしてLofiな音質・サチュレーション効果フィルターをゲットしたいならSmaplerX V3もおすすめです。

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どちらもデモ版は無料で使えるので、一度試した上で、カセットMTRの検討した方が良いかと思います。

Wavesfactory Cassetteデモ版

Lofi質感なSmaplerX V3デモ版

今回の記事が何かの参考になれば光栄です。

それではまた次回!

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