Ampex ATR-102 UADプラグインレビュー | テープグルーでマスタートラックにアナログ感&サチュレーション
最終更新日:2024/10/30
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目次
マスタリングテープの質感を再現
Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorderは、マスタリングプロセスに欠かせない”アナロググルー”を提供します。このプラグインは、オリジナルのハードウェアからインスピレーションを得た設計で、ユニークなダイナミクス、周波数応答、そして飽和特性をデジタル上で完璧に再現しています。
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使いやすくて高品質なテープ系サチュレーター・Ampex ATR-102
4種類のテープと3つのヘッド
Ampex ATR-102には、業界標準である4種類のテープを切り替えることが可能です。
GP9、456、900、250の4つはそれぞれ異なる音質特性を持ち、サウンドに微妙なニュアンスを加えることが可能です。
また、¼インチ、½インチ、1インチの3種類のテープヘッドが用意されており、異なるトラック幅でさらにサウンドをカスタマイズできます。
テープ特有のサチュレーションとグルー効果
Ampex ATR-102を使うことで、トラックにアナログ的な歪みであるサチュレーションを付加することができます。
サチュレーションを加えることでボーカルの質感を強調したり、低音に厚みをつけることができます。
またAmpex ATR-102を含むテープ系のサチュレーターは、音が入力された際にコンプのような効果がかかることで、複数のトラック同士を綺麗にまとめるグルーコンプとしての役割も。
アナログ的な音の変化が不要な場合は、シンプルなグルーコンプを使うことをおすすめしますが、温かみとグルーを同時に欲しい場合はぜひAmpex ATR-102を使ってみてください。
4つの回転速度で変わるサウンド
Ampex ATR-102は、テープの回転速度を変えることが可能。
7.5ipsから30ipsまで4段階で速度を選択することができ、それぞれによって低域のレスポンスや高域の明瞭さが変わってきます。
加えてテープの揺らぎであるWow&Flutter、マシンのノイズであるHiss&HumなどもON/OFFすることが可能。最終的なトーンは、NABとCCIRの2種類のEQを使って調整することができます。
Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorderを実際に使ってみたので、レビュー
テープ系のプラグインの中で、かなり音の変化がわかりやすい
テープ系のサチュレーターをいくつも所有している筆者ですが、中にはテープ速度や種類を変えても音の変化がわかりにくいものもあります。
Ampex ATR-102は、かなり明瞭にサウンドが変わるのでLofi的なサウンドを作るのにもおすすめ。テープの種類と再生速度の組み合わせ、そしてCAL(キャリブレーション)を変えることで、こもったサウンドから高品質で明瞭な音作りまで幅広くサウンドデザインすることができます。
アナログ的グルーコンプやサチュレーターとして
Ampex ATR-102の真骨頂は、ミックス全体を一つにまとめるグルー効果。ドラムバスやマスターバスに適用することで、トラック同士が自然に溶け合い、一体感のあるサウンドを作り出します。
入力音をあげすぎるとトラック全体が歪んでしまうので、微調整が必要。クリアに仕上げたい場合には、やはりバスコンプを使うのがいいですが、ドラムバスやボーカルバスなどのアナログ的な温かみが欲しいバストラックとの相性は◎
単体でボーカルやギター、シンセなどの質感強調にも使いやすいと感じました。
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