Nithonat2レビュー | TR-606を忠実にエミュレートした、ドラムマシンプラグイン
最終更新日:2024/10/30
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目次
TR-606を忠実にエミュレートしたNithonat2
パンチがありつつも、主張しすぎないサウンド
2024年6月に発売されたNithonat 2は、TR-606を忠実にエミュレートしたドラムマシンプラグイン。
TR-808や909に比べると認知度は低い606。しかしパンチがありつつ主張しすぎない独特なサウンドは、ジャンルを問わずさまざまなシーンで使われてきました。
今回は、このNithonat 2をレビューしていきます。
なお開発元のD16Groupは、人気の808プラグインNepheton 2や、909プラグインDrumazon 2を販売しているブランド。こちらもめちゃめちゃいいので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
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Nithonat2の再現力と、ハード機にはない機能の紹介
Nithonat 2はオリジナルの606サウンドを再現するだけでなく、ハードの実機にはない機能がふんだんに追加されています。
音作りの自由度が格段に上がった、ハード機材に無いトーン調節機能
TR-606は各パートのトーン調節はできませんでしたが、Nithonat 2では、各パート毎のピッチ、アタック、ディケイやトーンなど調整可能。
606は前述のように、多様なジャンルへの溶け込みやすさも人気の1つ。音作りにさらに幅を持たせたNithonat 2はより高い柔軟性でいろんな音楽に使いやすい◎
さらにStripsパネルでは、各パートの細かいEQやフィルター、コンプなどを調整可能。パラアウトしなくても各パートの音作りを詰められるのは嬉しいところ。(マルチアウトプットももちろん可能)
マスターバスを音域別に整える・Master Busパネル
最大3つのバンドに分けてコンプをかけられるNithonat 2のマスターバスパネル。
低音に引っ張られることなく、それぞれの音域に適切なコンプをかけることで整ったサウンドに仕上げることができます。
D16グループに共通した、有能なエフェクトセクション
各パートからセンドできるエフェクトセクションは、D16 Groupのプラグインに共通した機能です。
ディストーションやビットクラッシャー、コーラスなど2つのバストラック内で組み合わせて使用可能。Nithonat 2の音作りをさらに広げてくれる機能です。
Nithonat2を実際に使ってみたので、レビュー!
今回は、Nithonat 2のプリセットを呼び出しつつ、適宜パラメータを変更して音を変えていきました。
重みや深みのあるTR808に比べると、Nithonat 2のサウンドはタイトでパンチのあるサウンド。ドライで金属的な印象のサウンドは、アシッド系の音楽との相性が抜群で、まさに期待していたTR-606サウンド。
そもそもTR-606を単一で専門的に再現したプラグインは多くないですが、Nithonat 2はキックやスネアなど各パートの音作りができるというのがかなりおすすめのポイント。
さらにFXと組み合わせると、オリジナルハードよりも相当音作りの幅が広がります。中でも個人的にはBitcrusherとの相性がすごく良いように感じました。使い所は限られるかもしれませんが、かなり気持ち良いややアグレッシブなデジタルLofi感(動画内2:25あたり)
ちなみにD16 Groupのドラムマシンに共通しているシーケンサーは、使い心地もよくて簡単にグルーヴ感を出せる魔法のシーケンサー。打ち込んだMIDIはDAW内にドラッグ&ドロップすることができます。
参考までに、TR-606を使っているアーティスト
Autechre、Blur、Aphex Twin、Plastickam、Massive Attack、Nine Inch Nailsほか、実はあらゆる名盤に使われているTR-606。
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