【レビュー】Wavesfactory Cassette、カセットプラグインは買いなのか?
最終更新日:2024/11/10
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今回はWavesfactoryのカセットテープをエミュレートしたプラグインCassetteをご紹介します。
最初に言うと、個人的に答えは買いだと思います。
Lofiや普段の音作りにも使えそうなサチュレーションプラグインCassette。
それでは早速みていきましょう。
目次
WavesFactoryのプラグインCassetteとは
その名の通りカセットテープを再現したDTM・DAW用のプラグインです。
トラックに差すことでカセットテープ独特の温かみや特定音域が削られることよるチープさ、フラッターと呼ばれるテープならではの音の揺らぎ、やInputを過度に大きくするとで柔らかい歪み(saturation)などを与えることができます。
実際にWavesfactoryのCassetteを使ったトラックがこちら。
マスタートラックに差していますが、中でもピアノとギターにサチュレーションが加わっているのがわかります。
無数にあるカセットをエミュレートしたプラグインですが、Wavesfactoryには他にない特徴があります。
Wavesfactory Cassetteの詳細はこちら
特徴
4種類のカセットをエミュレート
実はカセットテープは素材によって4種類あり、それぞれで音が異なります。
Cassetteにはその4種類が全てを収録。
- Type I : 一般的に使われているテープ。ノーマルテープと呼ばれる。
- Type II : 少しグレードの高いハイポジションテープ/ハイポジはノイズが少なく高域のレスポンスがよい
- Type III : 70年代半〜80年代初頭の間だけ生産されていた今ではなかなか手に入らないフェロクロムテープ
- Type IV : 70年代末に登場したメタルテープは堅い低音と広い高音域を特徴が特徴。
3種類のカセットデッキモデリング
さらにこのプラグインにはpro / home / microの3種類のカセットデッキのエミュレーターが付属。
それぞれ音の質感が全く異なります。
ざっくり、proは現代のサウンドに近く、homeは低音高音が削れて温かみのある感じ、microはハイパスフィルターを強めにかけた感じです。
4種類のテープ x 3種類のデッキで、12パターンのカセットサウンドが再現できるのですが、
Cassetteには、さらにまだ素晴らしい機能がついています。
フラッターやモジュレーションの微調整可能
Cassetteではflutterとwowのdepthだけではなくrateも変えられます。
これが調整できないプラグインでフラッターを使うとロボットみたいになってしまいますが、Cassetteではちょうど良い揺れ(rate)とかかり具合(depth)を調整できます。
Random Snapという機能
これもCassette独特の機能で、テープが一瞬よじれて起こる揺らぎをランダムに発生させることができます。
発生頻度を0%〜100%で選択でき、個人的なおすすめは忘れた頃にやってくる1%です。
Re-cassetteとerasureという機能
re-cassetteは一度カセットに録音した音を他のカセットにダビングした時を再現した機能で、4回これを繰り返したパターンまで設定できます。
回数を増やすごとにノイズと歪みが乗っていき、クールなlofiも作れそう。
erasureはカセットにオーバーダビング(上書きで録音)していった時の再現で、0回(新品テープ)〜20回まで設定できます。
こちらはハイが削れていき、優しい歪みがかかっていきます。
これもアナログ心をくすぐる機能ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
他のカセットプラグインも使い比べた上で、
圧倒的なエミュレーターの数&細部まで調整できる実用的なプラグイン、WavesfactoryのCassette一択だと思いました。
トライアルも可能なので、購入を検討されている方は一度試してみると◎
Wavesfactory Cassetteの詳細はこちら
余談・This is a Time Machine
This is not a tape machine, this is a time machine.
これはテープマシーンではなく、タイムマシーンだ!
という謎の名言で始まる公式ページのプラグイン説明、読み進めていくと、
自分の音楽をかたち作った、あの子供時代に戻れるプラグインということです。
lofiなあなたも、ノンローファイなあなたも、このプラグインを買って、さあ、戻ろうよ子ども時代へ・・・!
それではまた次回!