VocAlign Ultra・ボーカルミックスを飛躍的に一段押し上げるプラグイン

意外と見落としがちな、ボーカルミックスのコツ

ボーカルミックスを一段階レベルアップさせる方法

ボーカルをミックスする際、ついつい手を抜かれがちなコーラストラック。ピッチコレクションはもちろんですが、「リードとコーラスのフレーズのタイミング」をきっちり合わせる事で仕上がりがググンとよくなります。

これはボーカルに限らず、例えば重ね録りしたギターやそれぞれのトラックのタイミングも同じです。では、どうやってトラックのタイミングを合わせたら良いでしょうか？

リードボーカルとコーラスのフレーズを合わせるには？

答えは簡単で、フレーズごとにトラックを切り刻んでタイミングを合わせればOKです。トラックをカットする際は、フェードツールなどを使ってカットしたトラックをきちんと処理しましょう。これでプツッという音が出ることはありません。

リードボーカルに対してコーラスが1つしかない場合は根気で作業すればOKですが、例えばコーラストラックが５つある場合、それぞれのトラックを切ってずらして、しかもピッチ補正もして・・・と考えると相当時間と気力が削られますね。

しかもフレーズがつながっていてトラックを切り分けられない場合などは、もはや人力補正では限界があります。そんな時に使いたいのが今回紹介するVocAlign Ultraです。

VocAlign Ultraってどんなプラグイン？

ピッチとタイミングをビシッと合わせるプラグイン

VocAlign Ultraは、複数のボーカルトラックのタイミングやピッチを合わせるときに使用するプラグイン。いわゆるボーカルプロセッサーのジャンルに入ります。主にボーカルへの使用が前提ですが、筆者は何本か重ねて録ったギターを重ねる時にも使っています。

VocAlign Ultraのメイン機能は、ボーカル同士のタイミング調整

VocAlign Ultraのメインの機能は、”ガイド”に合わせてボーカル同士のタイミングをピタリと合わせることです。例えば、メインボーカルを”ガイド”として、コーラスの各フレーズをメインボーカルのフレーズに合わせることが可能。

1度リードボーカルを聴かせただけで、リードボーカルとコーラスの1音ごとのタイミングのズレもピタリと合わせることができます。

とにかく効率が良く、しかもナチュラルにタイミングを合わせることができるVocAlign Ultra。

声を何重にも重ねてコードを作るようなアカペラや、それに近いアンサンブルをミックスする際には、特に重宝するプラグインです。

さらにタイミングのマッチ具合は調節が可能。完全一致で逆にボーカルの厚みやアンサンブル感が出ないという心配も不要です。

ボーカルのピッチもすごい精度で一致する

VocAlign Ultraのもう一つの機能は、ボーカルのピッチをガイドにピタリと合わせることです。加えて、ボーカルの音程（Transpose）、ボーカルの声質（FORMANT）も調整する事ができます。

ちなみにガイドにエレピやシンセのメロディを使ってボーカルの音程を操作すると、ガイドの波形によってボコーダーのようにボーカルを変化させる事ができて非常に面白いです。

「VocAlign Ultra」と「VocAlign Project 5」の違い

Ultraの方がProject5よりできることが多い

どちらも同じSynchro ArtsのプラグインであるVocAlign UltraとVocAlign Project 5。それぞれの違いを表にしてみました。

VocAlign Ultraが上位互換で、VocAlign Project 5はピッチとフォルマントの操作ができない他、下記の2つの機能も使えません。

• シンクポイント（Sync Points）：アライメントプロセス中に特定のポイントを基準として固定することができるマーカーです。
• プロテクトリージョン（Protected Regions）：アライメント中に変更を適用したくない、保護するべきオーディオセクションを指定する機能です。

ちなみにVocAlign Project 5を購入後に「やっぱりピッチも操作したい・・・」となった場合、アップグレード購入でVocAlign Ultraを割引価格で購入することも可能です。

アップグレード購入はこちらから

VocAlign Ultra・VocAlign Project 5のダウンロード・詳細

VocAlign Ultraのダウンロード・詳細

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