【iZotope RX11】3つのランクの違いとおすすめ | Elements、Standard、Advancedの選び方
最終更新日:2024/10/30
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新発売のiZotope RX11の3つのランク、Elements、Standard、Advancedの違いとそれぞれに合った用途について解説していきます。
レビューに関しては下記に掲載しています。
それでは早速みていきましょう!
目次
新発売・iZotope RX11、Elements、Standard、Advanceの違い
RX 11のランクごとの比較表
RX 11 プラグイン | Elements | Standard | Advanced |
クリック/クリップ ハムノイズ/リバーブ ボーカルノイズ除去 | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
リペアアシスタント | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
ブレスコントロール | ✔️ | ✔️ | |
ディエッサー(S音) | ✔️ | ✔️ | |
デプローシブ (P音B音などの破裂音) | ✔️ | ✔️ | |
デクラックル (パチパチしたレコードノイズ 乾いた口で話す時のノイズ) | ✔️ | ✔️ | |
Mouth De-click 口や唇のノイズ除去 | ✔️ | ✔️ | |
ダイアログアイソレート ダイアログデリバーブ (AIで背景の雑音を除去) | ✔️ 2つのモードの うち1つだけ | ✔️ 2つのモードの 2つとも | |
ギターのノイズ除去 | ✔️ | ✔️ | |
スペクトラルノイズ除去 (自然な雑音除去) | ✔️ | ✔️ | |
スタンドアロンAppと接続 RXモニター | ✔️ | ✔️ | |
ミュージックリバランス (AIで1つのオーディオを ボーカルやドラムなどに分離) | ✔️** | ✔️** | |
スペクトラルエディター | ✔️*** | ✔️*** | |
アンビエンスマッチ | ✔️* | ||
デラッスル (衣服の擦れる音の除去) | ✔️* |
** AU ARAは、IntelまたはApple Silicon Mac(Rosettaのみ)のLogic Pro 10.7以上で必要です。
*** 現在Apple Logic Pro(Rosettaモードで)で利用可能です。この夏に無料アップデートで他のホストへのサポートが追加される予定で、Avid Pro ToolsやPreSonus Studio Oneなどが含まれます。
RX 11のランクごとの値段・ダウンロードはこちら
RX 11 Advanced
・通常盤はこちら
・以前のRXスタンダード・アドバンスからのアップグレードはこちら
・1つでもiZotope製品をお持ちの場合はこちら
RX 11の詳細はこちらRX 11 Standard
・通常盤はこちら
・1つでもiZotope製品をお持ちの場合はこちら
・以前のRXスタンダード・アドバンスからのアップグレードはこちら
RX 11の詳細はこちらRX 11 Elements
・通常盤はこちら
RX 11の詳細はこちらRX11 Elements | リペアアシスタントと基本的なノイズ除去
3つのランクの中で、エントリー版であるRX11 Elements。
クリック、クリップ、ハムノイズ、リバーブ、ボーカルノイズ除去という基本的なノイズの除去ツールに加えて、リペアアシスタントを搭載。
新しくなったリペアアシスタント
ボーカルや楽器などソースを選択したら、AIが自動でオーディオを分析。最終的な微調整を手動でしつつクイックにノイズ除去を行えるツールです。
本格的なボーカルミックスにはやや不足する部分がありますが、サクッとクリーンにするにはかなり使えるプラグインです。
RX11 Elementsは、ざっくりノイズとりたい!という方におすすめ
例えばYoutubeやTikTokなどのSNSに頻繁に動画をあげる方など、すごく細かいボーカルミックスをする訳ではないけど、サクッと背景のノイズをとりたい、という用途ではRX11 Elementsで十分だと思います。
SpotifyやApplemusicなどで配信したり、よりがっつりボーカルをミックスする必要のある方は、P音やB音などの破裂音を除去するデプローシブ、乾いた口や唇から鳴るノイズ除去を除去するデクラックルやMouth De-clickが、RX11 Standardからしか搭載されないので注意が必要です。
RX 11の詳細はこちら
ボーカルをミックスする方には、RX11 Standardがおすすめ
ミドルクラスのRX11 Standardがコストと機能のバランスが良く、ボーカルやオーディオを使うミックスの用途では、個人的に1番のおすすめになります。
RX11 Standardは、ボーカルのノイズ除去に必要な機能をほぼ全部搭載
Elementsで前述しましたが、Standard以上のランクにはボーカルミックス時のノイズ除去に必要なプラグインがほぼ全て含まれています。
S音を除去するディエッサーはもちろん、P音やB音などの破裂音を除去するデプローシブ、乾いた口や唇から鳴るノイズ除去を除去するデクラックルやMouth De-click。
ミックス・マスタリングの補助機能も搭載
SpotifyやApple Musicで配信された時の音を再現するStreaming Preview機能や、ラウドネスの最適化機能など、ミックス・マスタリングの補助機能も搭載。
RX11 StandardのAudio Editor内で使える機能は他にも多く、Clear vocalなどのプリセットを搭載したEQ、-180~180°まで調整できるフェイザーなども全部手に入ります。
既存の曲を楽器ごとに分ける、ミュージックリバランス
AIで1つのトラックをボーカルやドラムなどに分離するミュージックリバランス機能。
ボーカルだけを抽出したり、ドラムを抜き出してサンプリングして使ったりもできるので非常に便利です。そして精度もかなり高くて実用的です。
RX 11の詳細はこちら
RX11 Advanced | 動画や映画の音声編集も視野に入れた方におすすめ
最高ランクのiZotope RX11 Advancedは、音楽制作はもちろんですが、Youtubeからテレビ、映画などの音声編集までを視野に入れた方におすすめです。
衣服の擦れる音を除去するデラッスル
RX11のDe-rustleは、衣服の擦れる音を除去するプラグインです。録音中にマイクが人の衣服にこすれたり擦れたりして発生するノイズや布擦れ音を除去します。
布とマイクが擦れる音はカサカサという高音の音だけでなく、時に中低音にもノイズが現れるため、RX11のDe-rustleは機械学習済みのAIでこうしたノイズを除去します。
異なるシーンを繋げるときに重宝するアンビエンスマッチ
RX11のAmbience Matchは、異なる場所や異なるマイクセッティングで撮られた音声の背景音をマッチさせる機能です。
海、風、交通、群衆など、これまで不可能だったアンビエンスをすばやく一致させることができ、静的モードでは静かな部屋と柔らかいハム音などの静止したアンビエンスを一致させることも可能です。
シーンの切り替わりによって微妙に変わるバックグラウンドノイズを一発で合わせられる便利なツールです。
AIで背景の雑音を除去
Standard版でも解禁されているDialogue Isolateですが、Standard版で使えるのは1種類のモードのみ。Advancedでは2つ目のモードであるBest Qualityが使用可能。
- Goodモード : 速度が最適化された、高速で高品質の処理モードプラグインで使用
- Bestモード : アーティファクトが少なく分離性が向上した最高品質の処理モード。 RXアプリでの使用およびDAWでのオフラインバウンス/レンダリング用。
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