【レビュー】新発売・Heavyocityの3つのMicroFXプラグイン | MicroFX Filter、Obsceane、Shimmer

【レビュー】新発売・Heavyocityの3つのMicroFXプラグイン | MicroFX Filter、Obsceane、Shimmer

最終更新日:2024/10/30

Heavyocityが3つのMicroFXプラグインを新発売

新発売のMicroFX Filter、Obsceane、Shimmer

Heavyocityが、これまでと肌色の違うFXプラグインを新発売し、しかも高品質ということでプラグイン界隈で話題になっています。

MicroFXシリーズとして公開された3種類のプラグインはMicroFX FilterMicroFX ObsceaneMicroFX Shimmer

特徴的なXYパッドが搭載された3つのMicroFXシリーズはフィルター、歪み、そしてリバーブ。
今回は実際に3つのプラグインをゲットしたので、それぞれ感想を交えつつ、特徴をレビューしていきたいと思います。

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MicroFX Filter

手軽に音色に変化をつけられるフィルター

Heavyocity MicroFX Filterは、各トラックやミックスバスに対して、手軽に音色に変化をつけられるフィルタープラグインです。

シンプルな構成なので初心者でも直感的に使いやすい上に、XYパッドとモジュレーションを使うことで複雑な音作りも可能。

DTMで音作りを上達させる近道は、1つのプラグインを使い続けること。Heavyocity MicroFX Filterは長く使えて、さまざまな音作りが可能なおすすめフィルタープラグインです。

XYパッドの直感的な操作とモジュレーション

MicroFX Filter最大の特徴は、プラグイン上部を占めるXYパッドです。左右の調整(X)でcutoff、上下の調整(Y)でresonanceを変化させることができます。

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Low passやnotchなど、フィルターを設定したら、あとは直感的にドットを動かすだけで音作りができます。

さらにモジュレーションをONにすることで、XYパッド内のドットを周期的に自動で動かすことが可能です。どのくらいの速さで動かすか、どういう座標で動かすかなども自由にカスタマイズすることで、トラックに合った複雑なサウンドデザインもできます。

5種類のフィルターに歪みも搭載

MicroFX FilterにはLow Pass, High Pass, Comb, Notch, Bandpassの5種類のフィルターが搭載されています。フィルターの種類は標準的という感じですが、XYパッドのモジュレーション機能、そして2ステージでフィルターをかけることでオリジナリティに富んだシェイピングができます。

加えてプラグイン中央の歪み、Envelope Followなどを組み合わせることでさらに幅広いデザインが可能です。

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MicroFX Obsceane 特徴的なアナログインスパイア系歪みプラグイン

3種類の破壊的な歪みを搭載

MicroFX Obsceaneには、3種類の歪みが搭載されています。

  • Blaster : ハイゲインディストーションペダル
  • Crusher : ハイゲインビットクラッシャー
  • Nuke : 破壊的なファズ

これらの3つの歪みは、アナログ系の機材からインスパイアされているということですが、どれも破壊的な歪み。

元々の音をガラリと変えるプラグインなので、使い所が重要となっています。ミックス時の微弱なサチュレーターとしては不向きですが、シンセやギター、808の音をガッツリ歪ませたり、汚したりするのには最適です。

特に歪み系のプラグインはゲインを上げると音が飽和して迫力が失われることがありますが、MicroFX Obsceaneは、天井知らずでバチバチに怖いくらい歪んでいきます。

XYパッドの直感的な操作とモジュレーション

今回のHeavyocity MicroFXシリーズ共通のXYパッドですが、MicroFX ObsceaneではXが歪みの度合い(gain)、Yが歪みの倍音を強調させる周波数(resonance)となっています。

MicroFX Filter同様に、直感的にドットを動かして音作りをしたり、モジュレーションアニメーション機能を使って、周期的に歪みのパラメーターを変化させることが可能です。

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MicroFX Shimmer

滑らかすぎるアンビエンスが作れるリバーブ

今回のHeavyocity MicroFXの中で、筆者が個人的に一番気に入ったのがMicroFX Shimmerです。


Shimmerはリバーブの一種ですが、リバーブ音に倍音を加えることで、煌びやかなアンビエントサウンドを作ることができます。

MicroFX Shimmerは、信じられないくらい滑らかなアンビエンスが生成され、一瞬でトラックに雰囲気をつけることができます。レトロヴィンテージにインスパイアされたプラグインということですが、様々な現代音楽シーンで役立ちそうなMicroFX Shimmer。

空間の響き具合や深さはsizeやdecayで調整しつつ、エレピやシンセ、ギターはもちろん、ボーカルやドラムなど幅広いトラックに使えます。

オクターブに倍音追加で、音に広がりをもたせる

MicroFX Shimmerの機能の1つ、原音に対してオクターブ上下の音を付加する機能も要チェックです。

ShimmerはWET音に音を加えることで、より煌びやかなサウンドデザインが可能。

オクターブ上、オクターブ下、オクターブ上下、の3種類から選べるモードで音に広がりを持たせる事ができます。

後述のXYパッドと組み合わせることで、必要なタイミングでエッセンスとして倍音を加えたり、周期的にオクターブが浮き上がってくるようなサウンドデザインが可能。

XYパッドの直感的な操作とモジュレーション

今回のHeavyocity MicroFXシリーズ共通のXYパッドですが、MicroFX ShimmerではXがオクターブ成分のブレンド具合(blend)、Yがリバーブのあかるさとdamping (tone)となっています。

MicroFX Filter同様に、直感的にドットを動かして音作りをしたり、モジュレーションアニメーション機能を使って、周期的にリバーブのパラメーターを変化させることが可能です。

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