ミックス初心者が、ミックスを始める前に気をつけるべき「たった2つのこと」

ミックス初心者が、ミックスを始める前に気をつけるべき「たった2つのこと」

最終更新日:2024/01/30

今回はDTMでミックスをする前に気をつけるべき「2つのこと」について解説していきます。

DTMでミックスをする前に気をつけるべき「2つのこと」

DTMでミックスをする前に気をつけるべき「2つのこと」

それはズバリ、

  • ①曲の方針性をばっちり決めて、リファレンストラックを探す
  • ②最低限のミックス用の機材

という2つをしっかりと用意することです。

「なんだ、そんなことか」

という方は下記でミックスの基本的な作業について解説しているので、今回の記事はスキップ!

「リファレンストラックを用意せずに、マックとヘッドホンだけで」

ミックスを始めようとしていた方!本記事に5分ほどお付き合いください!

①まずはミックスの方針性を決める

曲の方針性をばっちり決めよう!

オリジナリティの高いスタイルでも、ミックスするにあたって似ているジャンルを見つけておくのがベストです。

ミックスは正解のない、終わりのない作業なので、あらかじめ方向性と完成図を決めておくことが大切!

逆にここを決めておかないと、何度もミックスをやり直す可能性もあるので要注意です。

抽象的でもスタイルやジャンルのイメージを持つことがおすすめ

オリジナリティの高いスタイルでも、ミックスするにあたって似ているジャンル目指したいスタイルを見つけておきましょう。

例えば、

  • 「ボーカルにエコーが強くかかっていてバンドサウンドに溶け込むような曲」
  • 「キックがボーカルよりも強く感じるエレクトロな曲」
  • 「Radioheadのあの曲みたいにギターにパンチがある曲」など、

抽象的でもイメージを持っておきましょう◎

ミックス用のリファレンストラックを探す時の注意

目指したいスタイルやジャンルを決めたら、

次は目指す音楽に近い参考曲、リファレンストラックを探します。

ここで見つけたトラックのミックスを参考に、各楽器の位置やバランスを調整していきます。

リファレンスを探す時の注意

DTMで曲を作った上にミックスまで自分でやってしまうあなたは、おそらく相当な音楽好きでしょう。

耳が肥えていれば、ある程度良いサウンド(自分の好きなサウンド)があると思いますが、初めのうちはリファレンスにしたい曲を複数用意して、その数曲を聴き比べた後で1つに絞るのがおすすめです。

参考までに、筆者がリファレンスを探すときに気をつけていることは下記の4つです。

  • ・いろんな再生機器で再生しても声やキックなどがしっかり聞こえて、スマホで再生しても高音がうるさくない
  • ・使っている楽器やボーカルの性別などがミックスする曲と似ている
  • ・目指したい曲の雰囲気である(例えば90s的なシティポップの雰囲気など)
  • ・音圧が強すぎない

筆者のミックス失敗談

自分の失敗経験として、オリジナリティを出したいがために(そして探すのがめんどくさいので)、最初は参考曲を使わずにミックスをしていました。結果的に正解がわからなくて、何度もミックスし直してとても時間がかかってしまいました…。

もちろん1度参考曲なしで挑戦してみるのも良いと思いますが、楽器の配置などにはすべて理由があるので、先人のミックスを参考にした方が効率も良いですし、学びがあるのでオススメです。

②最低限のミックス用機材

まず最低限、スピーカーだけは用意しよう

ミックスはズバリ、「音のバランスを整える作業

音が正確に再生できないスタジオで、きれいにバランスを整えることは不可能ですよね。

機材はこだわるとお金が飛びますが、最近では高性能なDTM用のスピーカーも比較的安い価格で手に入れることができる上、機材の違いでミックスの仕上がりが驚くほど変わります。

住宅事情でスピーカーを置けない場合は別として、できればヘッドホンよりスピーカーを選びましょう。

ヘッドホンは音のディテールを聴くのに便利ですが、トラック全体を聞いてミックスするならやはりスピーカーが優勢です。

DTM用のスピーカーを選ぶ時の注意

DTM用のスピーカーを選ぶ時には、具体的には以下の点に注意しましょう。

フラットに音を再生できる特性のものを選びましょう。

一般的な音楽鑑賞用のスピーカーは低音が強調されすぎていたり、逆に聞こえない音域がある場合も。DTMやミックス用など音を強調せずにフラットに聞けるものを選ぶようにしましょう。

同じ価格帯なら大きいサイズの方が音は良い

一概にそうとは言えませんが、

・同じ価格帯なら大きいサイズの方が音は良く

・プラスチック製よりも木製などしっかりしたボディの方が音を逃がしにくいため

音が良くなる傾向にあります。

部屋の大きさにあったサイズを

スピーカーと自分との距離が近すぎると低音が小さく聞こえたりするので、ある程度自分から離す必要があります。スピーカーのサイズにもよりますが、最低でも1.5~2m程あけるほうが◎

スピーカーを配置・使用するときの注意

スピーカーを配置する時の注意

スピーカーを配置する時の注意は下記の通りです。

・上から見た時に、モニターしている自分と、2つのスピーカーが正三角形になる用に配置しましょう。

・左右どちらの壁からも同じ距離に机を置くほうが◎

スピーカーを使用するときの注意

スピーカーを使っているとついつい大きい音で聞いてしまいがち。

ただ大きすぎると

①耳が疲れて長時間作業できなくなる

②コンプでの圧縮が不十分なのに、いい感じに聞こえてしまう

などの不都合が出てくるので、可能な限り小さい音量で作業しましょう。

余裕があればDTM用のヘッドフォンも

スピーカーを買った後で余裕があれば購入しましょう。

スピーカーだけでは見逃しがちなトラックの細部を調整するのに役立ちます。

また深夜にスピーカーを使えない場合にも重宝します。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はミックスを始める前に気をつけるべき「たった2つのこと」について解説しました。

この要点をしっかり押さえたら、あとはミックスしていくだけです!

ミックスの基礎・本編はこちら!

では、また次回!

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