【おすすめ】アナログテープのプラグインは、Studer A800 Tape RecorderとSoftube Tapeの2つ。

【おすすめ】アナログテープのプラグインは、Studer A800 Tape RecorderとSoftube Tapeの2つ。

最終更新日:2024/11/09

さて今回は、アナログテープの質感や温かみを与えてくれる高品質なプラグインをご紹介。

ずっと悩んでいたのですが、ようやくおすすめのアナログテーププラグインを2つに絞りました。

そして結論から言うと2つともゲットしてしまいました(なんでやねん)

真空管やコンソール系のサチュレーターのおすすめはこちら

早速みていきましょう!

早速ですがおすすめなのは、Studer A800 Tape RecorderとSoftube Tape

まず結論ですが、おすすめなテープ系プラグインはUniversal AudioのStuder A800 Tape RecorderSoftube Tapeです。

では、なぜこの2つのプラグインがおすすめなのかを解説しています。

テーププラグインを選ぶ基準と目的

今回おすすめのアナログテーププラグインを選ぶ基準として、下記の4つを軸にしました。

  • 豊富なテープの種類や再生速度などの細かな調整ができるか
  • テープに特化しており、特有のサチュレーションとその量が調整できるか
  • ③過度に着色されたテープ感というよりは、ナチュラルな色付けができミックスに使える
  • ④少し値段が高くても高品質で長く使える
サチュレーションとは?という方はこちらをチェック

個人的な好みもありますが、いくつものテープ系のプラグインを使ってみた結果として、最終的にStuder A800 Tape RecorderとSoftube Tapeの2つの選択肢が残りました。

2つのプラグインの機能の比較表

それぞれのプラグインの機能を表にしてみました。

Studer A800
Tape Recorder

Softube Tape
ブランドUniversal AudioSoftube
テープの種類4種類3種類
再生速度3つの速度5つの速度
搭載されているEQイギリス式とアメリカ式の2種類でHP/LPとして調整。1種類で高音域のカット&ブースト
ハイパスフィルター⚪︎⚪︎
ローパスフィルター⚪︎
テープの揺らぎ調整⚪︎
テープのキャラクター調整⚪︎
ノイズON/OFF切り替え可能切り替え可能
ノイズ量の調整HamとHissそれぞれのノイズ量の調整可能
価格
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※セール等で変動するのでリンク先でご確認ください。
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ではそれぞれ詳しくみていきましょう。

おすすめ1:UAD・Studer A800 Tape Recorder

Studer A800 Tape Recorderの主な特徴

1970年代のテープマシンStuder A800を忠実に再現し、本家であるStuderからも承認されている世界最高峰のテーププラグインがStuder A800 Tape Recorder。

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4種類のテープと3つの再生速度から選択することで、テープ特有の質感と温かみが得られます。

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Studer A800 Tape Recorderで使えるテープの種類

人気のある2インチの磁気テープを再現したという4つのテープは、それぞれに独自の微妙な音の変化があり、過度に入力された信号が歪みになるタイミングも異なります。

  • 250:高出力と強力な低音レスポンスで知られる3M 250テープ。
  • 456:多くのプロのスタジオで愛用されているAmpex 456テープ。
  • 900:高出力レベルと低ノイズで知られるQuantegy 900テープ。
  • GP9:広いダイナミックレンジと高出力で知られるQuantegy GP9テープ。

具体的にどのテープをエミュレートしたという記載は見つけられなかったのですが、名前から推測するに、それぞれ上記のスタジオ仕様のテープを再現したものと思われます。

Studer A800 Tape Recorderで使えるテープの速度

  • 30ips:ノイズが出にくく音の再現度が高い上にフラットなのでクラシックやジャズに使われる。
  • 15ips:低周波のヘッドバンプ(低周波の立ち上がり)と温かみに特徴のあるサウンドになるので、ロックやアコースティックなどに最適。
  • 7.5 ips:周波数シフトがさらに大きくなり、より色彩豊かなサチュレーションが得られる。

Studer A800 Tape Recorderの注目ポイント

イギリスとアメリカ、2つのEQ

Studer A800 Tape Recorderは、イギリス的なサウンドのCCIR 、アメリカ的なNABの2種類を搭載。テープ速度が7.5または15 ipsの場合に選択可能。

テープコンプレッションのためのBias

意図的にバイアス(テープに信号を記録する際の基準電圧)を高く設定することで、音に温かみを与え、やさしく飽和した特有のサウンドを生み出す手法であるテープコンプレッション。特にドラムとの相性が抜群。

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おすすめ2:Softube Tape

Softube Tapeの主な特徴

Tapeは、3種類のテープのエミュレーションによるサチュレータープラグイン。

テープの種類の他に、テープの回転速度速度安定性、クロストーク量、そしてもちろんInputを入力過多状態にして温かみのある歪みを得ることも可能

各トラックに挿して、テープ特有のサチュレーションを付加しても良し、マスターやドラムバスに追加&全体をグルーしながら温かみを付加しても◎なTape。

Softube Tapeの詳細はこちら

Softube Tapeで使えるテープの種類

Softube Tapeでは3種類のテープから選べる。

  • TYPE A:60年代に人気を博したスイスのテープマシンをエミュレーション
  • TYPE B:トランスベースの回路を備えたマシンからのインスピレーション
  • TYPE C:独特のヴィンテージの雰囲気を持つ英国のテープマシンからインスピレーション

Softube Tapeで使えるテープの再生速度

Softube Tapeでは、5種類のテープの再生速度が選択可能。

  • 30 ips・15 ips :マスタリング品質の最もニュートラルな速度設定であり、マスターバスへの使用がおすすめ。
  • 7.5 ips・3と3/4 ips : 暖かく太いトーンを作るのにおすすめ。
  • 1と7/8 ips:アナログ機材を感じさせるサチュレーションやテープのゆらぎが強め。

Softube Tapeの注目ポイント

テープ特有のゆらぎを操作可能

テープの再生速度の安定性をSTABLEからWOBBLYまで設定可能。これによってテープ特有の揺らぎをトラックに加えることができます。またこの安定性は再生速度が遅いほど濃厚に。

テープのキャラクター濃度を調整できる

Softube Tapeでは、どのくらいアナログテープ効果をトラックに加えることができるか調整するためのAmountパラメーターがついています。この機能によって強めの色付けからクリーンなサウンドまで作り出すことが可能。

マスターバスに使う場合

マスターバスでの微妙な色付けには、30 ips・15 ips 。テープの種類は、AとCに比べると音の損失なく歪まずに耐える許容範囲が広いため、TYPE Bがおすすめ。ローエンドのパンチが欠けている素材には、TYPE C を使用すると◎

サチュレーターとして使う場合

テープの速度を、1と7/8 ipsまたは3と3/4 ipsにすることで豊かな倍音が加わります。入力ゲインとアマウントを最大まで増やし、HFトリムを使ってトップエンドの一部を抑えることで温かみのあるギタートーンやスネアのサウンドを作ることができます。

Softube Tapeの詳細はこちら

選ぶ基準は「正規の使い方」か「テープで遊びたい」か

Studer A800 Tape RecorderとSoftube Tapeは、どちらも非常に高品質で、どちらを選んでも間違いないアナログテープのプラグイン

それぞれをしっかり使い込んでみた結果、個人的な使い分け方は次のようになりました。

ミックスの際の自然なサチュレーションにはStuder A800 Tape Recorder

忠実にA800を再現しているStuder A800 Tape Recorder。

ミックス時のキックやベースのローエンドを温かく厚みを出したり、マスタートラックを自然にグルー。HP/LPフィルターでスネアを甘くこもったテープサウンドにしたり、過度にInputを大きくしてサチュレーションを得るのにも◎

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Softube TapeがノイズのON/OFFのみ、EQも高音域の1つのみなのに対して、Studer A800 Tape RecorderではHumとHissのノイズ量が調整できたり、2種類のEQに対してそれぞれHP/LP調整できるなど細部まで突き詰めるミックスに最適

全体的にとても上品な質感が得られると感じました。

Studer A800 Tape Recorder

正規に近い使い方でミックス時にテープを使いたい」

という方におすすめです。

Studer A800 Tape Recorderの詳細はこちら

テープの特性を活かしたい!アナログの面白さはSoftube Tapeが上手

忠実な再現をした上でさらに現代の技術を混ぜて面白いプラグインをつくるSoftubeの素晴らしさが最大限に出ているプラグインSoftube Tape。

ノイズやEQの設定の細かさでは劣りますが、Studer A800 Tape Recorderにないかなり低速のテープ速度や、テープの揺らぎシミュレーション、現実では不可能なテープごとのキャラクターの強さを調整できるなど、Softube Tapeは遊び心とインスピレーションの宝庫。

もちろんマスタートラックにも使える高品質プラグインですが、エレピに甘い揺らぎやサチュレーションを加えたり、ドラムバスを汚したりすることもでき、使える幅がかなり広いと感じました。

Softube Tapeは

「ミックスにも使いたいけど、アナログテープを使っていろんな音作りをしたい」

という方におすすめです。

Softube Tapeの詳細はこちら

個人的な結論「どっちもゲットしました」

ちなみに筆者はめちゃめちゃ悩んだ末に、2つともゲットして用途によって使い分けています!

  • ・ミックス時の自然なテープサチュレーション用にStuder A800 Tape Recorder
  • ・音作りもかねた強めのアナログテープの質感と温かみ用にSoftube Tape

どっちもゲットするんかい!!!!(すいません!)

まとめ

いかがだったでしょうか。

アナログテープのプラグインを選ぶのは本当に難しいですが、今回紹介した2つのプラグインはどちらを選んでもまず間違いないです!

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テーププラグインをゲットして、ミックスも音作りもワンランクアップ!

それではまた次回!

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