【革新的】紙に油彩で描く方法・オイルオンペーパーとは?
最終更新日:2023/01/28
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「とにかく場所を取る、キャンバス」
油彩をしているとかさばるキャンバスが悩みの種。
「もっと描きたいけど、置くスペースがない」
「練習に高いキャンバスを使うのに抵抗が・・・」
という方はぜひ今回紹介するオイルオンペーパーを試してみてください!
目次
オイルオンペーパーとは?
オイルオンペーパー(Oil on paper)とは、紙の上に油彩で絵を描く技法です。
通常の油彩は木枠に固定されたキャンバスの上に描いていくのに対して、オイルオンペーパーでは紙に描いていきます。
実際に描いた作品がこちら
ただし、油彩は水の代わりに顔料を油や溶剤で溶くため、市販の画用紙などに直接描くと紙が劣化してしまいます。
ではどうやって紙に油彩で描くのでしょうか?
オイルオンペーパーの描き方
油彩を紙の上に描くためには、紙に油が染み込まないようにコーティングする必要があります。
コーティングにはジェッソと呼ばれるアクリル画などに使われる液体の下地を使います。
こんな人におすすめ・オイルオンキャンバスの魅力
圧倒的に省スペース
キャンバスに描く場合、小さめでも20枚描いてしまえば大きめのダンボールが必要。
オイルオンペーパーならスケッチブック1枚に収まるので、圧倒的省スペース!
費用も抑えられる
通常のキャンバスが、安くて1枚700円前後。
一方で画用紙なら費用は20分の1以下。
圧倒的な安さもオイルオンキャンバスのメリットです。
オイルオンペーパーで準備するもの
ジェッソ
前述した液体の下地です。粒の細かさで種類がいくつがありますが、最初はミディアムを選んでおけば問題ないと思います。
ペインティングナイフ
ジェッソを紙に塗る際に使用します。
すでに油彩をしている方ならペインティングナイフはお持ちだと思いますが、油彩と兼用にすると下地に色がついてしまうこともあるので、別で用意することをおすすめします。
またパレットで色を混ぜるサイズよりも、比較的長いナイフのほうが均一にジェッソを塗りやすいです。
厚手の画用紙
コーティングする際に使用するジェッソは水を含んでいるため、薄手の紙を使うと紙がよれよれになってしまうことがあります。
そのため、なるべく厚手の水彩紙を使う方が◎
個人的にはスケッチブックを1冊まるごとオイルオンペーパー用にしてしまうのがおすすめです。
紙ヤスリ
おすすめの目の荒さは400番です。
水彩用マスキングテープ
紙の裏や側面から油が浸透しないように、描く際にジェッソで保護した画面の4方をマスキングするのに使います。
完成用のニス
作品が乾いたら保管する前にニスを塗って表面を保護しましょう。
油彩の場合、完全に乾くのに半年ほどかかるのですが、そんなに待てない自分は表面が乾くとすぐ塗ってもOKなニスを使っています。
グラシン紙
ロウなどで表面が保護された薄い紙で耐油性があるものを選びましょう。完成した作品の上に1枚挟んで保管します。
実際に描いてみよう・オイルオンペーパーの手順
①まず厚紙にジェッソを垂らします。ナイフで薄く伸ばしてぎりぎり足りるかな?くらいでOK。
②ペインティングナイフで薄く伸ばしていきます。ジェッソはすぐに固まるので、手早く薄くがポイント。
③ジェッソが固まるのを待ちましょう。気温にもよりますが10分程度で乾きます。触ってみて手につかなくなったらOK。
④ヤスリで表面の凹凸をとっていきます。軽くザラザラがなくなるくらいで大丈夫です。
⑤ ①〜④の工程をさらに2回繰り返しましょう。
2回目以降もジェッソが多いとムラができやすいので、なるべく均一に伸ばしつつ、量が多いと思ったら無理に伸ばさず次の紙に使いましょう。
また1度描いてみるとわかるのですが、ムラや表面の凹凸もある程度わからなくなるので、あまり神経質にならないで大丈です。
⑥ 3回ジェッソを塗ってヤスリがけまで終わったら、紙の準備は完了です。
⑦実際に描いてみましょう。キャンバスに描く通常の油彩と同じように描いてOK。
もちろんスタイルによりますが、画面だけを見ると紙の上に書いているとはわからないはず。
⑦手で触っても大丈夫なくらい乾燥したらタブロースペシャルで表面を保護&グラシン紙を挟んで保管しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は油彩を紙に描く方法、オイルオンペーパーを紹介しました。
油彩はかさばるから手が伸びにくいですが、これなら省スペースでどんどんかけますね!
ではまた次回!