【レビュー】AI搭載のiZtotpe Ozone11でチートマスタリングしてみた作曲に専念したいアーティストにおすすめ
最終更新日:2024/11/04
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目次
AI搭載のiZotope Ozone11、プロの現場でも使われる実力
iZtotpe Ozoneシリーズは、ミックス後のマスタリングを行う際に必要な13種類のツールが搭載されたプラグイン。中でも2024年最新版のOzone11は、実用的なAIを内蔵。プロの現場でも使われているマスタリングプラグインです。
今回は実際にOzone11を使ってみたので、機能紹介とレビューをしたいと思います。
同じくAIミキシングを搭載したiZotopeのNeutron5のレビューはこちら↓
iZotope Ozone11のダウンロードはこちら
Ozone 11の詳細はこちら
最新のOzone11なら、AIアシスタントだけでマスタリング完了できる?
1クリックで、マスタリングできるか試してみた
今回は、ミックスダウンしたボーカル入りエレクトロ要素の入った曲にOzone11を使ってみました。結論から言うと、想像よりもかなり高い精度でマスタリングができました。
↑1分ほどでOzone11有無を比較しています。
前半は音量差でOzoneありが良く聞こえないようにMaximizerをOFFにして比較していますが、それ以外はAIアシスタントの提案から パラメーターを変更していません。
実際に聞き比べてみると、足りなかった高音域成分がイコライザーで追加され、 強すぎる低音域や、400Hzあたりのボーカルやシンセの音が重なってこもっていた部分がダイナミックEQによって抑えられています。
マスタリングは最終的に曲を洗練させて仕上げる工程ですが、特に自分で作曲をしてミックスまでしているDTMerにとっては、マスタリング工程で客観性を持ちながら作業すると言うのはなかなか難しいものがあります。そんな時にOzone11のAIアシスタントを使うことで、ジャンルごとの理想的なトーンバランススタートすることができるので、マスタリングが苦手な人にもかなりオススメなツールです。
マスタートラックにOzone11を挿入し、
10秒程度トラックを聞かせるとAIマスタリングが完了。
信じられないほど早い速度でマスタリングができるので、特に作曲に集中したいアーティストの方や、大量の曲をマスタリングしなければいけないプロの方にもかなりおすすめ。
ちなみに、今回は5種類のモジュールが使用されていました。
Ozone 11の詳細はこちら
13種類のモジュールを搭載
次の章で解説しますが、Ozone11には13種類のモジュールが搭載されています。
基本的なマスタリングに必要なEQ、マキシマイザーはもちろん、ミックスされた後のボーカルやドラムのバランスを整えることができるMaster Rebalance。ヴィンテージコンプやテープサチュレータなども入っており、 コスパが大変良いこともOzone11が人気の理由の1つです。
13種類のマスタリングモジュールの使い方と機能
Dynamic EQ
ダイナミックイコライザーは指定した音域に、 指定した音量以上が入力されたときに音を削るモジュールです。通常のイコライザーと違って音を削りっぱなしにならないので、音が細くせずに音域処理することができます。
Dynamics
ダイナミックは、リミッターとコンプレッサーが一体となったモジュールです。最大4つまで音域を分けることができ、各バンドに対してダイナミックス処理をすることができるため、比較的音量が大きくなりがちな低音に引っ張られずに中高音を処理することもできます。
切り分けたバンドを一覧できるタブも何気に便利です。
Equalizer
Ozone11のイコライザーは、マスタリング用のEQです。
ミキシング用のイコライザーとの違いは、操作できるdBが少ない分、繊細な処理をすることができます。ミックス時とは違って、複数のトラックがまとまったマスタートラックに対してのEQ処理なので、1デシベルあたりの操作がトラックに与える影響が非常に大きくなるので、削り過ぎ/ブーストしすぎに気をつけましょう。
Exciter
Exciterは、 アナログ的な歪みであるサチュレーションを付加することで、トラックに質感を出したり、まとまりを出したりします。Ozone11には8種類のタイプ(Analog/Retro/Tape/Tube/Warm/Triode/Dual Triode)が搭載されています。
Imager
Imagerは音の広がりを調整するプラグインモジュールです。
iZototpeは無料Imagerプラグインを出していますが、Ozone11のイメージモジュールでは、最大4つまでのバンドに音域を切り分けて音の広がりを調整することができるため、なるべくMonoにしておきたい低音域はそのまま、高音域に広がりを出すことも可能です。
Master Rebalance
マスターリバランスは、既にミックスダウンされているトラックの中のボーカル/ベース/ドラムの音量を調整することができるモジュールです。
AI Assistantではチェーンの1番最初に使用され、ミックスエンジニアとマスタリングエンジニアが違う際にボーカルバランスなどを微調整することも可能です。ただし、ミックスに戻れる環境であれば、ミックスに戻って再調整する方がベター。
Match EQ
MatchEQはOzone11の中でも便利なモジュール。リファレンストラックをキャプチャーし、マスタリング中のトラックをそのトーンバランスに近づけるEQ設定が提案されます。提案されたEQは手動ではとても再現不可能な細かいシェイプです。そのシェイプに対してスムージングをかけたり、どのくらい反映させるかをAmountで調整することができます。
Maximizer
マキシマイザーはマスタリングの基本となるプラグインの1つです。このモジュールではトラックのクリアさを保ったまま音圧を上げたり、リリースするプラットフォームに合わせて音量調整したりします。
10種類のインテリジェントリリースコントロール(IRC 1 / IRC 2 / IRC 3 – Pumping / IRC 3 – Balanced / IRC 3 – Crisp / IRC 3 – Clipping / IRC 4 – Classic / IRC 4 – Modern / IRC 4 – Transient / IRC Low Latency)に加えて、ソフトクリップで音圧を上げることも可能です。
Stabilizer
Vintage Comp
Vintage EQ
Vintage Limiter
Vintage Tape
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