【ミックス】こもりとキンキン音の原因・レゾナンス除去のやり方とおすすめプラグインSmooth Operatorレビュー
最終更新日:2024/10/30
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目次
こもり音、キンキン音の正体・レゾナンスと除去方法
全ての原因は、特定音域の音の集中・レゾナンス
ミックスをする上で発生するこもり、もっさり、キンキンは、特定音域に音が集中してできるレゾナンスが原因です。
部屋の反響や楽器が持つ倍音が絡まり合ってできるレゾナンスですが、シンセなどでは音の特徴を作るためフィルターであえてレゾナンスを強調することもあります。
そのため後ほど紹介するレゾナンス除去の際には、削りすぎないことがポイント。
こもり、もっさりの原因
トラックがこもったり、もっさりして聞こえる原因は、低音域のレゾナンス。
ディストーションやディレイなどのエフェクトが低音を増強している可能性もあるので、レゾナンスを処理したあとに配置するようにしましょう。
キンキン音の原因
ピアノやボーカルなど、キンキンと耳に痛い音は、高音域のレゾナンスが原因。
エンハンサーやサチュレーターを使うとキンキン音が強調されてしまうので、やり過ぎには要注意です。
レゾナンスの解消方法
このレゾナンスを手作業で除去する方法をご紹介します。
まずはQ小さめでゲインを高くしたEQを用意。
このバンドをソロモードにしてスライドしていき、見つけたスイートスポットを削ったり、マルチバンドコンプやダイナミックEQで押さえたりします。
これで完成!ただ音が集中して複雑に絡み合ったレゾナンスをまるっと削ると音が薄くなったり、良いクセまでなくなってしまう可能性があります。
慣れるまでは加減が難しい上に、慣れてからも結構時間がかかります。
最近ではレゾナンスを抽出&除去して抑えてくれるプラグインがあり、時短かつ品質も上がるので、自分でミックスをする方は早いうちから導入しておくのがおすすめ。
今回は筆者が実際に使っているSmooth Operatorをご紹介します。
感覚的に音の集中を圧縮できる | Smooth Operator
EQのようなUIで、マルチバンド圧縮
Smooth Operatorは、専門的な知識がなくてもレゾナンスを感覚的に整えることができるプラグインです。
気になる音域のパラメーターを下げるだけで、その音域に存在するレゾナンスをサクッと除去。
画面の上部には実際に、除去されるレゾナンスが可視化されています。
通常のEQだと難しい複雑なレゾナンスを、簡単に除去できるおすすめプラグインです。
サイドチェインでボーカルを際立たせる
Smooth Operatorのサイドチェーン機能を使うことで、ボーカルが歌っているときだけピアノを下げたり、リバーブの音を抑えるという処理も可能。
また左下のFocusパラメーターは、設定したEQカーブをどの程度圧縮に反映するかを調整するためのもの。例えばFocus0にすると、EQカーブは無視して1バンドのコンプレッサーとして機能します。
かなりシンプルな操作ながら、発売以降人気を集めているミックスプラグイン。
気になる方はぜひこの機会に試してみてください。